歩様の説明
この章では、馬の歩様(ほよう)について説明する。
蹄、薬(つなぎ)、球節、管骨、膝、前腕(ぜんわん)、飛節(ひせつ)の形状や傾
斜角度により、競走馬の肢勢は千差万別である。
基本的には血統による影響が大きい。端的にいえば、ダート馬や短距離馬は硬
めの歩様をしている。対して、芝の中・長距離馬は、しなやかな歩き方をする。雨降
りの日なら芝で滑りにくい歩き方の馬を探し、晴れの日ならパンパンの良馬場でスピ
ードを発揮できる馬を選ぶのがセオリーだ。このように、レースの条件や馬場状態、
開催競馬場に適した歩様の馬を見つけよう。
また、『前肢が外に弧を描くように振り出して歩く』『一直線上を歩くような内に入
り込む歩き方』『後肢を高く上げて歩く』というのは、個々の特徴である。これらを把
握したうえで『いつもより歩様がぎこちない』『後肢の踏み込みが浅い』『一肢だけ
外側に着地する』など、『いつもとは違う変化=疲れ』が見受けられないかをチェッ
クする。そう、歩様にも『縦の比較』と『横の比較』が必要なのだ。もしそのような馬
を見つけたら、『なぜ、今日は歩様が悪いのか?』を考えてみよう。ソエ(管骨骨膜炎)
や骨痛が出ていないか、特殊な蹄鉄を履いていないか、腰に疲れが出ていないか、
などを、順次見ていけばいい。なかには、トウ骨骨膜炎のように、外見からはわかりに
くい疾患もある。しかし、馬が気にしていればポイント制なし出会い系サイトにしているなりに、いつもとは違った
違和感を『歩様というサイン』で伝えてくれる。
一見、首を使って気分良く歩けているように感じても、実は、肩の疲れや脚元に
不安を抱えているため、首を使わなければバランスをとって歩けないという馬もいる。
バドックで馬を見るときは、下(脚元)のチェックが不可欠だ。